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2015年02月26日

Happily Hooked Magazine 掲載☆

ぽぽぽ本舗も参加中の世界あみぐるみ展の様子がアメリカの編み物雑誌に7ページにわたって掲載されました。


許可を得ることが出来たそうなのでこちらのリンクからどうぞ。





と、いいたいところなのですが、いかんせん英語なもので、ぽぽぽ超訳しておきました。
「超」と書いて「へなちょこ」と読みますが、よろしければどうぞ。


以下、全文です。


******************
RESOBOX World AMIGURUMI Exhibition
Interview by Dennis Crosby



150もの言語が話される世界で最も多様な地区クイーンズの中心にRESOBOXという小さな珠玉の場がある。
RESOBOXは日本のアートギャラリーであり文化施設である。
ここでは日本のアートに精通し専念し感化されている人々が集まり、創造し、コラボ作業を通してアートを切り開くことができ、それらを世界に普及させることが出来る。


嬉しいことに私はオーナーであるイケザワタカシに招かれた。
彼は不定期に私にあみぐるみ展に関するメールをしてきていて「見るべきだ」と言っていたのだが、私は少し懐疑的だった。


Happily Hookedでの日々のおかげで私はかぎ針アートについての新たな理解を得るに至っていたが、展覧会で興奮する域にはまだ達していなかった。
だが、ニューヨークでは我々のチームでただ1人であったことから私は行くことを決意した。そしてそれは恐ろしく素晴らしい決断であったのだ。


タカシのメールは展示会について正当な評価をしていなかった。それは素晴らしいものだった。
そこには世界32カ国の140人もの作家から送られてきた4000以上のあみぐるみがあった。
数を聞いただけではたいしたことないように思うかもしれないが、実際に自分の目で確かめるとそこには違う景色が現れる。
一つ例に挙げると、タカシとその助手たちはこれらをすべてつり下げるのに80時間以上かけた!
小さく快適なカフェに入っていってあみぐるみに覆われた隅から隅まで(天井に至るまで)を眺めるのはとても大変だ。
タカシにとってもこんなにユニークな展示は初めてだ。
かつて銀行員だった彼は、MBAを取りつつも日本の文化施設を開設しようと決意していた。
以来、クイーンズの住民に日本の文化を紹介し教えていく使命を帯びている。


タカシと座って少しおしゃべりをした。




どうしてあみぐるみ?




あみぐるみは日本発祥のものですが、現在では世界中のあみんちゅが制作しており、私もとても感銘を受けたのです。
日本の文化施設としては、日本の文化を世界に発信するというのが我々のゴールです。
しかし日本文化というのは日本人だけでなく、コラボ活動から影響を受けた日本人以外の人々の手によっても創造されているといつも感じているのです。
技術の発展によって人々の距離は10年前と比較するとかなり近くなっています。
文化(どの文化でも)は人々に創設され、ひとたび人々の距離が近づけばより多くの人々がより速いスピードで交流し合い、文化もまたより速いペースで混じり広まっていきます。
我々が現在知っている日本文化は10年前のそれとは違いますし、10年後にはまた別のものになっているでしょう。
将来的に日本文化はギリシャ文化と交わるかもしれないし、アフリカからの文化に影響されるかもしれず、完全に違った体を成すかもしれない。
誰にも分からないことです。
しかし私はそれを知りたいし、未来の日本文化を作っていく流れに乗っていきたい。


我々があみぐるみを知ったとき、10年前に日本で始まった文化だけれど(それはごく最近であるのに)もうすでに数千以上ものあみんちゅがEtsyや他のクラフト系サイトに自身のあみぐるみを掲載していたのです。
インターネット普及前ではこのようにはなりませんでした。
そこで私は世界中の多くの作家のために将来的に彼らがコラボするプラットフォームとなるべくあみぐるみイベントを企画しようと考えました。
作家たちはデザインやアイディアを他の作家と共有することができ、それぞれの国でどのように感じ取り開発しているかを見ることで新たな動物の人形を手近な毛糸や新たな色で作ることを切磋琢磨することが出来ます。
また、ゲストとして今年Vogue Knitting Liveに招かれたとき、あみぐるみにはとても大きな可能性があると感じました。
たくさんの衣服(帽子や手袋など)はあったのですが、動物の人形は本当に少なかったのです。
そのためたくさんの方が我々のブースにやってきて「どうやって作るか知りたい!」と言ってくれたのです。




アイディアの源は?




RESOBOXの日本舞踊インストラクターHelen E. Moss はかぎ針編みの講師でもあり、マンハッタンの何カ所かで教えてもいます。
したがって私は2011年からあみぐるみを知っていましたが、どうやって公に展示しようかと考えていました。
いいものを30体選ぶ?面白いものを作っているたった1人の作家を特集する?
しかし私は気づいたのです。あみぐるみはきわめて新しい文化であり、そんなに多くの人が知ってるわけではないことを。
そこで私は今回は「その名前を紹介する」ことに焦点を当てたいと思い、ギャラリーの天井からすべての壁までを作品で埋め尽くすことに決めたのです。


日本のアニメ漫画文化や「かわいい」文化はNYでもいたってポピュラーです。
しかし日本人が一般的に心に持っているアニミズムという哲学は未だ日本の外では知られていません。
日本では、そこかしこに多くの神々がおり、それぞれがあらゆるものに宿っています。水、石、食べ物やお金にまで。
我々は彼らを共存するパートナーとして尊重し、空想上の生命と、目や足などといった人間的な特徴を与えています。
私は我々の文化を押しつけたり、興味のない人に理解させようとしたりすることは好みませんが、この哲学は世界のすべての人にあてはまるのかもしれません。
アニメや漫画の他に、あみぐるみもこの哲学を広めるもう一つの道になり得ると思います。




展示はどのように受け取られましたか?




一般の人にとって、日本のかわいい文化は10代やそこらの若い人にのみ認められているように思います(日本ではすべての人がこれらのものを好きです)が、
ひとたびこの展示が始まると、それは多くの大人たちがギャラリーに訪れ、自分のために作品を買ったのです。
私は日本のアニメ(←*”あみぐるみ”のミス?)文化の可能性にいまだ大変驚かされています。
あみんちゅたちからはたくさんの素晴らしいフィードバックを頂きました。
彼らは常に他の人の作品、特に他の国のものを見る機会を探しているのです。
さらに今回の展示では、32もの違う国から来ているにもかかわらず国ごとに区切ることをしませんでした(この展示で最もユニークな点です)。
作品たちは混ぜ合わされ、たとえばアメリカの作家の作品の横にアルメニアの作家のものがあるといった具合で、まさに「世界の」展示となりました。
あみぐるみ作家たちからは展示が始まる前から、来年も参加したいとの要望を受け取っています。
来年は世界中の多くの国々からの作品をよくミックス出来るよう、あみぐるみを選ぼうと思っています。




世界中の144ものあみんちゅと繋がるのはどうだった?




幾人かの作家は英語を喋ることが出来ず、家族や友人が翻訳や私とのやりとりを手伝ってくれました。
私は展示開始からちょうど2ヶ月半前の9月頃から彼ら1人1人とコンタクトを取り始めたのですが、彼らすべてと話すのは骨が折れました。
しかしながら、メールや電話でコミュニケーションを取ってくれたすべての作家がみんな私のプランにワクワクしてくれ、とても感じよく丁寧で時間を守ってくれたため、とても楽しくもありました。
また、参加者のために作ったfacebookの限定グループでは、お互いに自己紹介したり自分たちの作品を見せ合って楽しんでくれました。
そんなわけで私はこの展示をやってよかったと思っています。
あみぐるみの素晴らしいところの一つに、編み図を使って繋がることが出来るというものがあります。これは棒編みやかぎ針編みを愛するすべての人の言語なのです。
将来、世界中で、もっともっとたくさんの人があみぐるみをするのを見ることが出来ると信じています。




日本文化を普及させることに大変情熱を注いでいるように見えるが、それはなぜ?




先に述べたように、私の目標は日本文化を紹介することだけでなく、世界の人々と共にそれを創造していくところにあります。
なぜならどの文化もその元となった国の人のみのものではなく、それを愛するすべての人のものだからです。
寿司などの日本料理は長い時間をかけて世界中でポピュラーなものになり、他の食文化と混じり合って世界中でたくさんの「日本風の」ものを見ることが出来ます。
ダンスや音楽、アートなど他のものでもこの流れは見られますが、まだそんなに多くのコラボは見られていません。
その理由として世界の人は日本文化の多様性を知らないことがあり、それゆえそのエリアでのコラボレーションが未だ起きていないことも頷けます。
世界の人々にもっと日本のことを学んでもらい、日本を訪れて欲しいですし、同様に日本の人々にももっと海外へ出てよその国の人と影響し合って欲しいと思います。
World Amigurumi Exhibitionが世界のあらゆる大陸の多くの街に赴き、世界中の人と一緒に楽しむことができたら素晴らしいと思います。




The World Amigurumi Exhibition(世界あみぐるみ展)は2月28日まで開催中。(←*3月末まで延長決定)




****************


(←* )部分は訳注。
文中のcrocheter(かぎ針編みする人)は私の独断と偏見により「あみんちゅ」と訳しています。あしからず。








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